NUMBER GIRL「OMOIDE IN MY HEAD 1」

OMOIDE IN MY HEAD 1 ~BEST&B-SIDES~

OMOIDE IN MY HEAD 1 ~BEST&B-SIDES~

先日秋葉に行ったときに、ヤマギワソフト館で試聴コーナーがあったので特に試聴せず購入。収録曲を見て、おれが持っていない音源が結構あったので、これぞ!と思ってね。
おれはこのバンドに関しては新参のファンなのですよ。持ってる音源は「SCHOOL GIRL...」と「SAPPUKEI」と「サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態」くらいしかないし。ナンバガが「SCHOOL GIRL...」を出した当時はテレビCMとかも結構やってて、気にはなっていたんだけど、なかなか手を出せなかった。その当時はテクノ系を聴いてたしね。
で、その後付き合った彼女がナンバガ嫌いだったりして…。より一層手を出しにくくなってしまって数年。その彼女とも別れてしまい、それでもしばらくは聴いてなかったんだけど、思い出を吹っ切る意味も込めてナンバガを聴くことに。
…カッコイイじゃん。多分彼女はこのバンドの「騒やかな演奏」が嫌いだったんじゃないかな。なんて。おれが好きなバンドにゴイステや銀杏BOYZがあるんだけど、彼らの音楽が青春期の初期衝動をそのまま具現化したものであるとすれば、ナンバガの音楽はその段階からほんの少し先に進んだ状態なんじゃないかなぁ、なんて思う。衝動は衝動としてそこに残っているんだけど、ちょっとだけ引いた目で見ることができる段階、というか。だから彼らの音楽には熱さだけではなく、冷静さが感じられる。冷静さと言うか、衝動を通り過ぎた後の寂寥感みたいなものかな。
コンプレッサーの効いたギターが炸裂し、暴力的なドラムが疾走する。多少エフェクト処理されたヴォーカルがちょっと引っ込み気味にミックスされ、しかしながら聞き逃せない存在感を持って迫ってくる。独特な言語センスをこれ見よがしに感じさせながら。
CD二枚組、全34曲。「BEST & B-SIDES」ということで、これからナンバガに触れる人にもお薦めできる一枚(二枚?)だと思う。