LOST IN TIMEライブ@渋谷AX

曇り空の11月23日。心の中にまで冬の冷たい風が吹き始めていた今日、ふと未読メールをチェックしたとき、おれのテンションは激変しました。

友人「ロストのライブ、チケ余ったんですが来ませんか?」

うおぉ、どうせ今日は予定も無いので急いで渋谷に向かいますよ!ということで、ダッシュで原宿まで行ってきました。ちなみにこのとき17時30分。ライブ開演は18時から……。

結局原宿駅には18時に到着。駅近くまで来ていた友人と一緒に会場入り。

入ってみると、既にライブは始まっていました。10分20分押しが当たり前の現場とは大違いだなぁ。客席は、1階も2階も満員状態。上着を脱ぐスペースすらありませんでした。

以下セットリスト。オフィから持ってきました!

SHIBUYA-AX ワンマンライブ "少年"

  • SET LIST-

M-1 旅立ち前夜
M-2 証し
M-3 約束
M-4 誰かはいらない
M-5 雨が上がって(新曲)
M-6 最後の一球(新曲)
M-7 されど犬走る
M-8 カッターナイフ
M-9 然様ならば(新曲)
M-10 蛍
M-11 まだ故郷へは帰れない
M-12 鼓動
M-13 26(新曲)
M-14 車輪の下(新曲)
M-15 ココロノウタ
M-16 手紙

EN-1
さぁ旅を始めよう(新曲)

告白(新曲)

EN-2
あなたは生きている

おれが好きな、「列車」「教会通り」「昨日のこと」辺りはやらなかったんだけど、「手紙」でかなり高まった。ってか泣いた。1曲目が「旅立ち前夜」だったはず。その前に何かやってたら泣くけど。初っ端から海北くんはだいぶ飛ばしてて、喉は大丈夫なんじゃろか?とか心配になるくらいだった。結局最後までしっかり声が出てたけどね。喉強えな。

MCはシンプルに感じられながらも、少ない言葉に熱い思いがこもっているのがわかった。「売れたい」と言ったときには会場から笑い声が。でも、偽らざる気持ちなんだろうなぁ。売れることで、多くの人に歌を届けることが出来る。多くの人に聞いてもらえることが、何よりも嬉しいんだろう。

「ロックが優しくなりすぎました」というMCに続いて演奏されたのが、先日紹介した「カッターナイフ」。ギターの榎本くんが脱退し、ドラムの源ちゃんと海北くんの二人になったロスト。初期のささくれだった雰囲気を思い出させるような一曲。アレンジはほぼアコギ一本というシンプルなものだけど、それだけに歌が力強く響いてくる。

MCの中で、海北くんが何度も口にしていた言葉が「今日が始まり」ということ。二人になったロスト。ライブの途中で源ちゃんに「これからもよろしく!」と言って握手した海北くん。熱い瞬間だった。

そう、ロストはやっぱり熱かった!声よ枯れよとばかりに叫ぶ海北くんのボーカル。パワフルで、どこか温かい源ちゃんのドラム。そしてステージを見つめる観客の表情は、皆輝いていた。汗や、涙や、言い知れない何かで、輝いていた。

ダブルアンコールは「あなたは生きている」。最後のコーラスは観客も一緒になって歌った。ライブが終わり、マイクを通さない生の声で、海北くんが「ほんとにどうもありがとうございました!」と叫ぶ。メンバー全員でのカーテンコール。

素晴らしい時間だった。素晴らしいライブだった。後ろ向きな歌の多いロストだけど、海北くんの佇まいは、この上なく前向きに見えた。

海北くんがMCで「今日ここにきて、何かを持って帰ってくれたらいいな、と思う」と言うようなことを言っていた。

おれは何かを、持って帰れたのかなぁ。