「ゴールデンスランバー」

先日読了しました。

仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。

昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。

訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。

今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!

オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。

と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた—。

ケネディ暗殺事件のオマージュ(とは言わないか)とも言えそうな作品。首相殺害の犯人に仕立て上げられた主人公の逃走劇、ですかね。カタルシスらしいカタルシスは得られなかったんですが、ラスト近くで不覚にも(?)軽く落涙。
三浦、保土ヶ谷の二人は確かに都合よすぎですが。最初三浦が「蝉」かと思った。
そうそう、「魔王」はコミックス版のほうが面白いかもしれません。純粋にエンタテインメント的に面白い。