アクメツ(12)

アクメツ 12 (少年チャンピオン・コミックス)

アクメツ 12 (少年チャンピオン・コミックス)

11巻において、道路公団に巣食う病巣を滅したアクメツが、次のターゲットに選んだのは旧厚生省にからんだフィブリノゲン製剤問題。
こうやって社会的なテーマを取り上げていって、説教臭くなって色々と何かかんちGUYになってしまったのが「ゴーマニズム」だと思うけど、こちらは少年誌ということもあってか、漫画的なカタルシスを用意してくれている。まぁその手法はおよそ少年誌にふさわしくはないんだけれども。…だがそれがいい!斧で頭かち割ったり、爆死したり、頭にマグナムぶっ放したり。激しいカタルシス。お子様にはお薦めできない。カタルシスの後にちょっと空しさを感じるけど。この空しさは、アクメツしたところで社会が変わるわけではないという、マンガの中での変革が無いということではなくて、実際に現実世界に目を移したときに、結局はアクメツもいなければ社会が変わることも無い、という虚無感なんだろう。
今回はアクメツの正体である生(しょう)の謎について語られている。けどまだ大きな謎があるなぁ。今後語られるのかな。