やっと読了

不思議な少年 (岩波文庫)

不思議な少年 (岩波文庫)

邦訳文の言い回しの、なんとも言えない固さとか何とかに耐えて、ようやく読み終えました。
実際の話、この本を買ったのは10年近く前なんですけどね。積読もいいとこだ。

3人の子供の前に、不思議な少年が現れる。その少年は魅力的で、人の心を見抜く力を持ち、
また、何でも作り出せる力をも持っていた。
時空をも飛び回る能力も持っていたが、その力で彼が少年達に見せたのは如何に人間がくだらない生き物であるか、ということだった。

上のはおれによる粗筋です。非道いことこの上ねぇな。
いやでもね、そんな感じの内容なんですよ。「少年」はサタンという名で、実は天使(らしい)。天使にとっては人間の生き死にも特段関心のある事象ではないし、人間の歴史などたいした長さでもない。
この天使からの視点というのが独特で面白かった。というより、中二病患者だったらこんな思いを持つこともあるだろうなぁ、って感じではあったけど。
なに?マークトゥエインは中二病なのか?失礼だなぁ、おれ。
ちなみに最後は夢オチになりかけ、って感じで終わります。ミステリーでもなんでもないですよ。
ページ数は少ないので、ちょっとした間に読んでみるといいかもですが。